ブラッディ・マンディ #09 [フジTV系]
最終回
2010/03/20
いよいよ最終回です．テロリストグループが占拠した原発施設内で独りテロリストとの対決に挑む智花ちゃん．早速一人のテロリストと遭遇，銃撃戦となります．殲滅あるのみ．
しかし，わずか9話で最終回って，あっという間ですな．
振り向きざまに発砲．ここでは右手で撃っている智花ちゃん．
当初，銃撃戦は智花ちゃんの方がやや劣勢の感があり，ついに一発被弾してしまったように見えました．あれは本当に被弾したけど防弾衣で事無きを得たのでしょうか．それとも敵を欺くための演技だったのでしょうか．
智花ちゃんが被弾して倒れたと思い込んだテロリストに一瞬の隙が生じます．その瞬間に智花ちゃん得意のキックが一閃，テロリストの銃を蹴り飛ばして反撃に転じるのです．そう簡単にやられてたまるもんですか．
形勢逆転．不敵な表情がイイね．ここでは左手で銃を構える智花ちゃん．
しかし，形勢逆転と思ったのも束の間，智花ちゃんと対峙しているテロリストの背後からもう一人別のテロリストが現れ，銃を構えたのです．仮に智花ちゃんが目の前のテロリストを射殺しても，その瞬間に別の一人が智花ちゃんを撃つでしょう．2対1の苦しい状況．まずいことになって参りました．
ちなみに，智花ちゃんが銃を突きつけている相手は日本人のテロリストで，銃で人を撃てれば幸せといった感じのイカレポンチ．その背後から現れた別のテロリストはアジア某国の工作員学校で智花ちゃんと同期だった女性工作員，智花ちゃんが標的とする“狂った元同志”の一人です．
その“狂った元同志”は「核テロで日本の政権を転覆させれば，それに乗じて祖国の同志が起ち上がり，日本に覇権を広げるだろう」などと言うております．熱でもあるのか，変なモノでも食ったのか．そんなテロリストの戯言を「ただの妄想だ!」と語気も激しく一言の下に切り捨てる智花ちゃん．
余談ですが，この“狂った元同志”の言葉，世界同時革命を夢想した連合赤軍の永田洋子らを連想させます．
そして，智花ちゃんと“狂った元同志”はほぼ同時に発砲．智花ちゃんの銃弾は目の前の日本人テロリストを貫いたようですが……
“狂った元同志”の銃弾は智花ちゃんに命中．白いシャツを紅に染めて崩れ落ちる智花ちゃん．嗚呼，なんてこった．(泣)
横たわる智花ちゃんの眼には光るものが．“狂った元同志”たちを殲滅することなく斃れた無念の涙でしょうか．
何にせよ，智花ちゃんが斃れた以上，ここで私の「ブラッディ・マンディ」は終わったと，このときはそう思って悲嘆にくれていました．
ところがどっこい，智花ちゃんは生きていました．信じられないほどにタフな智花ちゃん，重傷を負いながらもなおテロリストどもを追っています．おお!! オレの「ブラッディ・マンディ」はまだ終わってなかった．よっしゃー!!
ああっ，でもまた倒れちゃった．やっぱり助からないのかな．(T_T)
おお!! 生きているではありませんか．智花ちゃんは全力を振り絞って主人公・三浦春馬氏の危機を救う活躍を見せ，その後またばったりと倒れてしまいます．最後，三浦君に助け出された智花ちゃんはかすかな微笑をたたえていました．いやー，とにかく助かって良かった．
ということで，「ブラッディ・マンディ」は終了，智花ちゃんお疲れさんでした．当方が知る限り，今までの智花ちゃんには無かった冷徹な役柄とバトルアクションが新鮮でしたね．二十歳を迎えて色々と新しいことに挑戦しているのでしょうか．今後の活躍に期待です．
ところで，この最終回は狂気と悲しみの満島ひかり嬢スペシャルでしたね．
こういった笑顔には「Folder」の頃の可愛らしい面影がありますな．
一方で色っぽくなったなぁと思う瞬間もあったりして，イイですねー．
で，肝心の満島嬢の正体と犯行動機なのですが，2008年の「ブラッディ・マンディ」第一シリーズの結末と関連があるようです．当方は第一シリーズを見ていないので今ひとつよくわかっていないのですが．
主人公・三浦君の父親と満島嬢の父親は互いに親交のあった医学者で，三浦君が幼い頃は家族同士の交流もあったようです．ところが「ブラッディ・マンディ」第一シリーズのテロ事件で三浦君の父親はテロと闘った英雄として命を落とし，一方で満島嬢の父親はテロリストの同調者の汚名を浴びて(?)不本意な形で死んでいったようです．で，今回のテロは自分の父親をそのように扱った人々への，国家への復讐戦だと．うーん，わかったような，わからんような．
しかし，三浦君の活躍で満島嬢が画策した核テロは阻止され，警察の対テロチームも現場に到着し始めていました．もはやこれまでと自決しようとする満島嬢．
そして，満島嬢は最後にはなんと配下のテロリストとの同士討ちで絶命してしまいます．復讐を唯一無二の目的とする満島嬢と，日本国政府転覆およびアジア某国の侵攻による革命を夢想した工作員崩れとの思想性・方向性の違いが最後にテロリストたちの命取りとなった形です．
いやしかし，満島嬢がこんな役どころだったとは．驚きました．