黒川智花ちゃん @小公女セイラ



レイによって回想シーンに登場の智花ちゃん.父兄参観日を間近に控え,若き日の樋口可南子学院長と智花ママが家族について話しています.

樋口学院長の父親は,成績がトップでなければ参観日には行かないときついことを言っているようです.自分は父親に愛されていない,あんな家族は嫌いだ,家を出て行きたいと泣いている樋口学院長.そんな樋口学院長に智花ママは「家族は大切にしないといけない.そんなことを言ったら罰が当たる」と諭すように話しかけるのでした.

智花ママは幼い頃に事故で両親を亡くしました.だからたとえ厳しくても父親がいる樋口学院長が羨ましい,父が娘を愛していないはずがない,嫌いだなんて言ってはダメ,親のいない者から見れば贅沢な話だと智花ママは言うのです.しかし,わかり合えない家族を持つ辛さに悩む樋口学院長の心には,智花ママの言葉は響かなかったようです.

今回は面白いだけでなく,なかなか重要なエピソードでしたね.父兄授業参観を舞台に生徒それぞれの様々な家庭のあり方が示され,志田セイラ嬢は人と人との関わり方には唯一無二の絶対の正解はないという現実を突きつけられた形でした.人それぞれが抱える事情を考えもせずに,自分の信じる“正しいあり方”だけが正解であるかのような主張をしてきた自分にも非があるということを身に染みて理解したというところでしょうか.こうやってまたひとつ成長して行くのでしょう.

一方,面白さがスパークしている(笑)のがミレニウス女学院の教師役の斉藤由貴さんです.斉藤先生は授業参観が苦手で,毎年父兄の前で緊張のあまり大失敗をしてしまうのだそうですが,今回の授業参観でもいろいろブチかましてくれました.面白すぎる.(笑)




本日の志田セイラ嬢.今回の父兄授業参観を通じてひとつ成長するとともに,屈折学級委員との対立の種をまたひとつ抱え込んでしまいました.

セレブを気取って庶民的な父親を遠ざけている屈折学級委員は,父親に授業参観に来ないように言っていました.志田セイラ嬢はそんな屈折学級委員の態度を厳しく批判したわけです.このセイラ嬢と屈折学級委員の応酬は,上の方で紹介したかつての智花ママと樋口学院長の会話の再現のようでした.

その後,セイラ嬢は複数の生徒から「人それぞれ事情があるし,家庭の問題に他人が容喙すべきではない」と諭されます.とくに一番の親友の生徒が言った「正しいのはあなただけじゃないわ,セイラさん」という一言は効いたようですね.


本日の忽那汐里嬢.クラスメイトとは距離を置く汐里嬢ですが,家族同士でもお互いに干渉しない主義なのだとか.「大学生の兄がいるけど,どこの大学だったか忘れた」なんて言ってますが,そりゃちょっとあんまりだ.(笑)


そんなわけで,授業参観には誰も来ない予定です.その方が楽でいい,別に寂しくもないと言う汐里嬢ですが,その表情には若干の寂しさが窺えます.


ところが,そのどこの大学に行っているかもわからないお兄さん(笑)がひょっこり授業参観に来ているではありませんか.驚きつつも嬉しそうにかすかに微笑む汐里嬢.なんだ,ツンデレじゃないですか.可愛いなぁ.(^_^;

で,お兄さん曰く,汐里嬢が「クラスで浮いている姿でも見ようと思って」来たのだそうで.妹が妹なら兄も兄だ.(笑)


本日の篠原愛実嬢.前回に続いて今回も台詞がありました.その調子! (笑)


本日の中村有沙嬢.授業参観後のパーティーで家族と談笑しているシーンです.


ついでと言っては何ですが,生徒の母親としてご出演の石野真子様.美しい.


もひとつついでと言っては何ですが,面白さが止まらない斉藤由貴先生.この方,こんなコメディエンヌでしたっけ.最高ですわ.(笑)




今回の智花ちゃんはミレニウス女学院の卒業記念写真と回想シーンに登場です.卒業記念写真が出てきたのは久しぶりですな.

クラスメイトと将来の夢について談笑している若き日の智花ママです.智花ママは可愛くて優秀で皆から愛されるクラスの花のような存在でした.対照的に地味な存在だった若き日の樋口可南子学院長は,智花ママを囲むクラスメイトの輪から少し離れたところで智花ママのことを見ていました.

当時の樋口学院長の中では,智花ママに憧れ羨ましく思う自分と,逆に智花ママにコンプレックスを感じ疎ましく思う自分がぶつかり合っていました.そんな愛憎絡み合う複雑な心境だったのですが,やがて「憎」の方が支配的となり,現在の志田セイラ嬢に対する態度にもつながっているのです.

それはさて置き,ミレニウス女学院の制服を着た智花ちゃんは本当に可愛いですねぇ.スバラシイ.

今回,志田セイラ嬢は,自分がミレニウス女学院にいるだけで,自分が正しいと思う道を歩むだけで周りの人間を不快にしてしまい,学院にも迷惑をかけてしまうという自責の念に駆られ,自ら学院を去ることとなりました.

セイラ嬢がそこまで思いつめた理由は主として3つあって,ひとつは非常勤のフランス語教師(田辺誠一氏)が退職に追い込まれたことです.田辺先生がセイラ嬢たちの勉強の面倒を見ていたことに対して,樋口学院長が自分の職分以外の余計なことはするなと非難し,この対立が原因で田辺先生は学院を去ることになったのです.

2つ目は寄付金獲得の失敗です.経営難に悩むミレニウス女学院にある富豪から一人娘の入学の打診があり,その娘を受け入れれば多額の寄付が得られるはずでした.ところが,その富豪が密偵を送って学院の実情を事前調査させた際に「元生徒のセイラ嬢が使用人としてこき使われている」ことが発覚し,そんな学院に大事な一人娘を預けることはできないということで入学も寄付も立ち消えとなったのです.

そして3つ目は自分と屈折学級委員との対立によってクラスに風波が立ち,クラスメイトの間に余計な緊張や混乱を生じさせているのではないか,という懸念でした.

しかし,1つ目の事情についてはそもそも田辺先生自身の発案と提案により始まったことで,セイラ嬢の責任ではありません.2つ目に至ってはむしろ樋口学院長の自業自得であり,また直接の責任は警備会社営業マンを装った密偵を安易に学院内に招き入れた斉藤由貴先生にあるといえます.ということで,3つ目の理由以外はセイラ嬢の責任ではないのですが,それでも樋口学院長や屈折学級委員の目から見れば「セイラ嬢がいるせいでこんなことになった」ということになってしまうのでしょう.セイラ嬢はそういう状況に耐えられず,出て行ってしまったのです.(T_T)




本日の志田セイラ嬢.上の方で紹介したように,自ら学院を去って行きました.

前回,自分が正しいと信じていることが唯一無二の正解ではない,人それぞれに正しさはあると知ったセイラ嬢ですが,今度はその反動で自分が正しいと思う道を貫くことに自信を無くしてしまったように見えました.この苦悩もまたひとつの成長の糧となるのでしょう.


本日の忽那汐里嬢は大きな見所がありました.クラスメイトとの関わりを避けて一匹狼だった汐里嬢ですが,ついに屈折学級委員に向かって牙をむきましたぞ.



いつまでたってもネチネチと志田セイラ嬢に辛く当たる屈折学級委員に,「もういい加減に止めろ」と直言する汐里嬢.緊迫感溢れる応酬の後,屈折学級委員に対して「小さい人だ! くだらない女!」と吐き捨てる汐里嬢にシビレました.不敵な眼差しに萌えます.イイですなー.(^_^;


本日の篠原愛実嬢(画面右)&中村有沙嬢(画面左).志田セイラ嬢が残していった手紙を読んで泣いている岡本杏理嬢(画面中央)に寄り添っています.ちなみに,岡本杏理嬢は一貫してセイラ嬢の親友であり理解者だった同級生です.


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