黒川智花ちゃん @小公女セイラ



今回はミレニウス女学院伝統の恒例行事であるお芝居「ロミオとジュリエット」にまつわるエピソード.配役,演出,稽古などすべてを生徒主体で行い,父兄や関係者を招いて上演することを旨とする行事なのだそうです.

上掲画像は志田セイラ嬢の回想シーンより.幼き日のセイラ嬢にその「ロミオとジュリエット」のお芝居について語って聞かせる智花ママです.

そのお芝居ではヒロインのジュリエット役が生徒たちの憧れの的だったのですが,智花ママは残念ながらジュリエットを演じることができませんでした.それゆえ,娘のセイラ嬢がミレニウス女学院に進んでジュリエットを演じる姿を見ることが智花ママの夢となったのです.

実は,本来は智花ママがジュリエット役を演じるはずだったのですが,公演直前になって熱を出して寝込んでしまったのでした.そこで智花ママが急遽代役を頼んだのが,同級生である若き日の樋口可南子学院長だったのです.尻込みする樋口学院長を「自信を持って!」と励ます智花ママ.

しかし,やはりジュリエット役は樋口学院長にはやや重荷でした.寝込んで舞台を観ていなかった智花ママは終演後の樋口学院長を労うのですが,本番で台詞に詰まり同級生に後ろ指をさされた樋口学院長は智花ママの言葉を素直に受け取れません.

“陽”の智花ママに対して“陰”の樋口学院長はコンプレックスを感じてやや屈折した感情を抱く傾向にありましたが,このジュリエット代役事件で感情的しこりは決定的なものとなりました.現在に至るもこの件は樋口学院長の心に影を落としていて,智花ママの愛娘・志田セイラ嬢に対する悪感情の一因にもなっているのでした.

何だよ,芝居が原因かよ.学院長もさぁ,嫌な思い出は色々あるだろうけどさぁ,いつまでも引きずりすぎだよ……と思いました.(^_^;

まぁ,それはさて置き,今回は智花ちゃんの出番が多くて良かったです.

いやー,今回は面白かったです.最高です.「ロミオとジュリエット」というイベントが全てをひっくり返した感じでした.なんでみんな急にいい人になってるんだよとか,なんでみんな急に仲良くなってるんだよとか,もっと殺伐としてこそのミレニウス女学院でしょうとか(笑),大和田さんは芝居に注ぐ情熱の半分でもいいから料理に回せよとか(笑),いろいろ思うところはありましたが,とにかく面白かったです.

キャラクターの意外な一面が浮き彫りにされたのも興味深かったです.中でも,かつての“ジュリエット代役事件”が樋口可南子学院長にとってトラウマと言っていいほどの重い影を落としていること,それゆえ学院のことは何でも仕切る樋口学院長が「ロミオとジュリエット」だけは全くタッチせずに妹の斉藤由貴先生に一任していることなどが意外でした.志田未来ちゃん,今後樋口学院長に虐められたら耳元で「ジュリエット,ジュリエット……」と呟けば結構な反撃になると思うよ.(^_^;

その他,忽那汐里嬢が一匹狼ながらも意外に可愛い一面を見せたこと,屈折学級委員が熱を出して志田セイラ嬢に看病される羽目になり,屈折具合がやや弱まっていたように見えたことなども面白かったです.屈折学級委員はセイラ嬢の看病のおかげで無事にジュリエット役を演じることができたのに,感謝するどころか憎まれ口を叩いていたのは相変わらずでしたが.

志田セイラ嬢の強かさも強く印象に残りましたね.ミレニウス女学院でいちばん強いのは彼女でしょう.終演後,誰もいなくなり照明も落とされた舞台で独りジュリエットを演じてみせる志田未来嬢は美しかったです.




本日の志田セイラ嬢.もしセイラ嬢が生徒の身分であったなら,間違いなく彼女がジュリエット役に選ばれたでしょう.智花ママから「ロミオとジュリエット」の話を何度も聞かされていたセイラ嬢自身もジュリエットを演じることを夢見ていました.しかし,使用人に身を落とした今となってはお芝居に出ることすらできません.

お芝居の準備に忙しいある日,どういうわけか屈折学級委員は「生徒だけでなく,いつもお世話になっている学院使用人の皆さんにもお芝居に参加してもらおう」と言い出します.ということで,向上心の無い使用人夫婦にも,その夫婦の下で働く少年にもそれぞれ役が割り当てられました.そして,最後に志田セイラ嬢に割り当てられた役は「舞台の裏方」でした.要するにセイラ嬢に惨めな思いをさせるための提案だったわけですな.つくづくイヤな屈折学級委員.忽那汐里嬢も「屈折してるねぇ」と言って呆れてましたよ.(^_^;

しかし,志田セイラ嬢はむしろ裏方としてお芝居を支えることに楽しみすら見出しているようでした.逆境に陥れられてもへこたれない前向きなその姿勢は,器の小さい連中の苛立ちやコンプレックスを刺激し,それがまた新たな軋轢を生むことにもなります.それでも一貫して前を見て歩むセイラ嬢は強いですなぁ.


本日の忽那汐里嬢.まずは「ロミオとジュリエット」配役決定会議のシーンより.最初にヒロインのジュリエット役を投票で選ぶのですが,ほぼ全員が屈折学級委員の顔色を窺って彼女に投票する中で,汐里嬢は白票を投じます.やるねぇ.


一匹狼の汐里嬢はお芝居からも距離を置きたかったようですが,全員参加の原則の前にそれは叶いません.じゃあ木とか岩とかの役がいいと言う汐里嬢でしたが,屈折学級委員の命により柄でもない“明るく歌って踊る役”を割り当てられてしまいます.「ハァ!? ちょっと待ってよ」と困惑する表情が超可愛かったです(笑).その後,ちゃんと練習に参加していたのもなんだか可笑しくて.(笑)


ということで,本日の汐里嬢は要所要所でこれまでになく豊かな表情を見せてくれて魅力的でした.クールビューティーといってもやはり女の子ですな.


本日の篠原愛実嬢.愛実嬢が「ロミオとジュリエット」で何の役を演じたのかよくわかりませんでしたが(汗),剣を抜いて闘うシーンの練習をしていましたね.


本日の中村有沙嬢.上で紹介した愛実嬢と同じく,剣を抜いて闘うシーンの練習をしていました.愛実嬢と有沙嬢の同一画面共演ですよ.ちょっと感動.




うっかりしていて第5話は半分以上見逃してしまいました(泣).智花ちゃんの出番も完全に見逃してしまい,番組エンディングに流れたダイジェストでわずかにその姿を確認したにとどまりました.何たる不覚.

この一瞬の映像では事情が飲み込めないのですが,智花ちゃんが同級生である若き日の樋口可南子学院長に平手打ちをブチかましていた(^_^;)ようです.いったい何があったのでしょう.


本日の志田セイラ嬢.こちらも何があったのかよくわかりませんが,志田セイラ嬢は学院使用人の少年と一緒に学院を抜け出し,彼の故郷を訪れていたようです.その帰途,バスのトラブルのため最終電車に乗り遅れ,学院に戻るのが大幅に遅れてしまいました.当然ながら樋口可南子学院長は大激怒,セイラ嬢に「今すぐ出て行きなさい!」と言い放ちます.さあ,志田未来ちゃんの明日はどっちだ!?


本日の篠原愛実嬢.台詞の少ない脇役ながらも,とりあえず画面に映るポジションは確保できています.頑張ってほしいな.


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