ビートたけし氏を育んだ北野一家を描いたドラマ「菊次郎とさき」に智花ちゃんがレギュラー出演.智花ちゃんは北野家の長女・安子役.ちょっと意外なキャスティング.上掲左画像はTVガイド誌Vol.1471の記事,右画像は同誌Vol.1472の広告より抜粋.ツインテールが可愛い.
◆
ここのところ多忙で,新しく始まったドラマはほとんど見ていないのですが,宿泊先のホテルで「菊次郎とさき」をちょっとだけ視聴できました.テレビ画面を携帯電話のカメラで撮影しましたが,このテレビはブラウン管なので撮りにくかった.(笑)
◆
第5話にしてようやくまともに視聴.今回は家族の写真を軸として智花ちゃんが主役となるエピソードで,智花ちゃん満載でした.良き哉.
さて,かつて娘義太夫をしていた祖母(吉行和子さん)の若い頃の写真が戦災でほとんど焼失してしまい,ある演芸場に1枚残るのみであるということを聞いて,その1枚残った写真を見てみたいと思う智花ちゃん.
そんな折,智花ちゃんはある新聞紙上で「にっぽんの家族」という記事を目にします.それは敗戦後の厳しい世を生きる名も無き市井の家族を写真入で紹介する連載記事でした.その記事を見た智花ちゃんは独断でこの連載記事に応募の手紙を出します.おそらくその行動の裏には,戦災でほとんどの写真を失ってしまった祖母のためにも家族全員で記念となる写真と記事を残したいという思いがあったのではないかと推測します.
数日後,なんと新聞社から「にっぽんの家族」応募採択・取材依頼の連絡が届きます.智花ちゃんはもちろん,家族や近所の人ももう大騒ぎ.
ところが,母親(室井滋さん)だけは浮かれ騒ぐ智花ちゃんたちを全否定,取材や新聞掲載など断固拒否の姿勢を崩しません.家族の気持ちを無視して頑なに自分の意見を押し付けるような母の態度に智花ちゃんは納得できず,珍しく母に反駁します.
「もう母ちゃんの言うことなんか聞かない!」と言い放ち,母親に頬を打たれて目に涙を浮かべる智花ちゃん.
怒りと悲しみで気持ちが昂った智花ちゃんは,なんと荷物をまとめて家を出て行ってしまいます.今まで反抗らしい反抗もしたことが無かった智花ちゃんのこの行動に皆はオロオロするばかり.
さて,家を飛び出してみたものの,行くあても無く夕陽の中で独り途方に暮れる智花ちゃん.
ちょうどそのとき,通りかかった女の子が事情を察して智花ちゃんを匿ってくれることになります.
その女の子は,近所の小料理屋で住み込みで働いている子でした.その子と食事をしながら互いの家族のことなどを話すうち,智花ちゃんも冷静さと家族への想いを取り戻し,家出をやめる決心をします.
切ない表情,悲しみの表情が絶妙にハマる智花ちゃんですが,やっぱり笑顔がイイね.
匿ってくれた女の子にお礼を言って別れた智花ちゃんは,家に帰る前にとある演芸場に向かいます.ただ1枚残った,娘義太夫をしていた頃の祖母の写真をどうしても見てみたかった(そして,おそらくはそれを祖母にも見せてあげたかった)のです.
その演芸場への途上,智花ちゃんはなんと弟(後のビートたけし氏)に出会います.弟も智花ちゃんと同じことを考えて演芸場を目指していたのでした.さらに驚いたことに,演芸場の前で二人は母親に遭遇します.智花ちゃんたちの想いを理解した母親が頑なな態度を改め,智花ちゃんたちの行く先を察して演芸場に来ていたのでした.
こっそり忍び込んだ演芸場にて,若き日の祖母の写真と対面した智花ちゃん.写真を見ると智花ちゃんとそっくり(笑).ということは,智花ちゃんが歳をとると吉行和子さんのように!? (違)
このあと,この写真を祖母に見せるために家に持ち帰っていましたが,えーと,それは窃盗ではないのか.(笑)
というわけで紆余曲折ありましたが,最後は「にっぽんの家族」として笑顔で写真に納まることができ,めでたしめでたし.
ところで,このドラマもおそらく十話ちょっとぐらいで終わるのでしょうから,智花ちゃんが主役となるエピソードは今後はもう無い可能性が高いでしょう.それを考えると,今回の放送を見逃さなかったのは本当に幸運でした.
しかし智花ちゃんは昭和の雰囲気が似合う.そこがまた良い.
[HOME]