多江さんたち一家だけが家ごと昭和19年にタイムスリップしてしまい,わけがわからないまま戦時下の生活に否応無く適応せざるを得なくなってしまうというお話です.主演は中井貴一さん,多江さんは中井さんの妻の役.
ある朝目が覚めると,周囲の住宅地が消え去り,雑木林の中に我が家が孤立していることに気付いてパニックになる多江さん一家.
多江さんの夫(中井貴一さん)が周辺を偵察した結果,どう考えても昭和19年夏の東京に来てしまっているという結論に.
早速陸軍憲兵に目をつけられてしまった一家は,彼らの追及を逃れるために家を焼き,戦時中には存在しない種々の所持品を埋め,平成の匂いを消しつつ逃亡生活をする羽目に.
なんとかして偽の戸籍謄本などを入手,「昭和19年の日本人」として綱渡りのような生活が始まり,多江さんも隣組や竹槍訓練などに参加.
たしかに幸薄そうな役が似合うのかも.
昭和20年に入ったある日,夫(中井貴一さん)が「ただこうやって戦時中に溶け込んで生きるだけでいいのか」と疑問を発します.例えば来る3月9日深夜〜10日未明に東京大空襲があり,十万を超える死者が出ることを自分達だけが知っている.少しでも人々を救えないだろうかと.多江さんはこれに賛成し,行動を起こすことに.
ただ空襲予告を行っても相手にされるはずも無いので,占い師の予言として口コミで噂話を広げる作戦を立てますが,これは失敗.くたびれて落ち込む多江さん夫婦.
その後,ビラ撒き作戦に切り替えて,ある程度の効果を上げつつあるように見えたとき,どう考えても史実と異なる,史実を上回る大空襲に巻き込まれて多江さん一家も全滅してしまいます.最期,息絶える瞬間に主演の中井貴一さんが見たものは……いや,いろいろ考えさせられるドラマでした.
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主要キャストの写真.
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ずいぶん前,高部知子さん主演で見た懐かしいドラマの後日談.今回は安達祐実さんが主演でしたが,いやはや,壮絶な人生模様でした.で,多江さんはすごくイヤな感じのホステス役で登場.こういう役は珍しいかも?
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篠原涼子さん主演のドラマ「アンフェア」に出演.出演情報は事前に知っていたはずなのですが,うっかり忘れてしまった(笑)うえに多忙のため見る時間も無く,気がつけばもう第6話.話はもう全然わかりませんが,多江さんはかなり重要な役で出番も多いようです.これを見逃していたのは痛い.
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わからないなりにまとめると,多江さんは主演の篠原涼子刑事の娘の面倒を見ている家政婦.多江さんと篠原刑事の娘の二人は何物かに身代金目的で誘拐されてしまい,篠原刑事ほか警察側は事件解決に躍起となっている模様.というわけで,表向き多江さんと篠原刑事の娘は人質(被害者)に見えるのですが,真相はそう単純な話ではなく,多江さん自身も一枚かんだ狂言誘拐,何かの目的のために仕組まれた事件のような雰囲気.
人質として監禁されているはずの二人ですが,この場に「誘拐犯」の姿はありません.どういうわけか,篠原刑事の娘に,箱の中で静かにしているよう指示する多江さん.
篠原刑事の娘は怖がることもなく,素直に多江さんの言うとおりにしています.二人は監禁されているというより,隠れているといった感じですな.
さて,ある刑事が誘拐犯からの電話を逆探知したところ,信じ難いことに発信源が警察署の地下にあると判断されます.わけがわからないまま警察署の地下室を捜索していた刑事は,そこで多江さんに遭遇.そしてなんと,多江さんはその刑事を撃ってしまいます.
その後,警察官に変装した多江さんは,台車に乗せた荷物を運搬する風体で堂々と警察署から脱出します.刑事が撃たれたと聞いて駆けつけた篠原涼子さんと警察署ロビーですれ違いますが,表情一つ変えず,うつむき加減でやり過ごす多江さん.多江さんが運んでいる荷物の箱の中には篠原刑事の娘が隠れているのですが,至近距離ですれ違った篠原刑事はそのことを知る由もありません.
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前回の第8話を見逃してしまったのですが,どうやら超重要なエピソードだったようです.だって,多江さん,既に撃ち殺されてるし(轟沈爆死号泣).当然ながら今回は回想シーンのみの登場でした.ドラマ自体はなかなか面白いので次回も一応見ることにします.
追記:第10話,見逃してしまいました(爆死).最終回の第11話は何とか見ましたが,多江さんは回想シーンでほんの一瞬映っただけだし,話にもちゃんとついて行けない感じだし.(^_^;
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